2020年7月31日金曜日

6DJ8差動プッシュプル2

状の回路図です。FETドライブ6DJ8シングルがよかったので、コンデンサは944Uと一部BlackMatter(回路図に記載なし)を最初から使って組みました。電源はコンデンサインプット、ブリッジダイオード整流です。電源トランスにはアイソレーショントランスを使っていますので、ぺるけさんの回路より電圧が低くなるのと、手持ちの選別したトランジスターの特性が異なるため、使う部品の定数は合わせてけいさんしなおしました。

私が製作するアンプとしては、シングルではなくプッシュプルの構成、電源はチョークインプットではなくコンデンサインプット。しかも前段は真空管ではなくトランジスタといった、ここ数年のスタンダードとはかけ離れた構成です。しかしながら、この構成ですでにメインアンプの6C45Piを遥かに凌いだ音が飛び出してきてしまっています。正直いって当惑しているところですが、最初からその音質だったわけではありません。オールファインメット、ケミコンレスの構成とするだけでなく、一本一本の配線類の吟味、部品の振動対策をしたことも良い結果につなながっていると思います。
また、最新の設計で製作していただいた40Hz 1W 14kΩの小型のファインメットアウトプットトランスの効果は言うまでもありません。
差動ブッシュプルの回路は入力された音楽シグナルを増幅する過程で信号がGNDに全く流れることがありません。一般的なプッシュプルの回路ですと、それぞれの真空管が独立して動作をしているため、ペアになっている真空管の片方が動作していなくても音は出力されますが、差動プッシュプルの場合はペアの真空管をあたかも1つの真空管に見立てて動作しているため、音が出なくなります。そのせいか出力される音はシングルのようなシンプルさがあります。また、直流磁化の影響がないため低域の再現能力が極めて高いです。シングルの場合はコアサイズでその辺りを吸収していたためにどうしても大型化しがちでしたが、コアも小さくすることができ振動対策もおもいきったことがやり易いです。
まだまだ電源の強化や増幅段のドライブ電流を大きくして、増幅段のグリッドリーク電流の影響を軽減したりと、進めるべきことはたくさんありますので、振動対策も含めて取り組んでいこうと思います。



















2 件のコメント:

  1. ダリルザナック2020年8月4日 18:44

    はじめまして
    yoshii9のユーザーです。
    わたしもぺるけさんのシングルアンプを縦振動対策をして使用してます。
    たくぼんさんの記事を読んで差動回路にも興味が出てきました。
    コアサイズの小さいものでも性能が確保しやすいのは魅力的です。
    今後の研究を楽しみにしております。

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  2. 真空管は何をお使いでしょうか?このシングルの差動回路は回路としては、理想型の一つだと思います。是非お試しください。

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