Beyond the 6C45 Single 回路編

現在AFT model7の駆動には6C45Pi単段シングルを使っています。このアンプはできるだけシンプルな回路で信号の劣化を最小限にして理想的な電源供給することで高音質を実現しています。
このアンプを超えるものをつくるために、異なるアプローチによるアンプの製作に着手しています。
先日紹介させていただいたぺるけさんの6DJ8シングルもその一環です。このアンプはもともと、帰還付きの回路ですが、あえて無帰還で調整していました。真空管自体の差だとはおもうのですが、6C45Piよりも高音質だと感じました。まずはこれをオールファイトで組んだ音を聞こうと思いアウトプットトランスは製作依頼をしました。つぎにぺるけさんのサイトには6DJ8全段差動の回路も紹介されています。アンバランス入力を差動動作をしているJFETの片側に入力、もう一方にNFBを入力するタイプです。これをそのまま無帰還にしても、プラス側とマイナス側の電圧差ができてしまうので、JFETのソースに半固定抵抗を接地してバランスをとっています。少なくともこの方法ですと、プラス側の音色とマイナス側の音色は変わらないはずです。私がこれまで試してきたプッシュプルの回路はPK反転やムラード型で、それぞれ単独で聞いた場合音の傾向が変化していました。音色の異なるプラス、マイナスシグナルをアウトプットトランスで合成したとしても良い結果がえられるはずもありません。今回は無帰還動作をさせるために、真空管の片側のグリットは接地します。当初インプットトランスを使ってアンバランスーバランス変換していましてが、ファインメットといえども信号が通過すれば必ず信号の欠落は生じてしまいますので、一番シンプルな方法としました。
ドライバー段のJFETは簡易的にではありますが、Idissを少数3桁まであったものを使用するとともに、プッシュプル動作の6DJ8は一つの球で実現しているので、異なる球で製作する場合よりもバラツキは格段に少ないです。
簡単にいうと、入力時にトランスでアンバランス化してその後を精度をできるだけ揃えた部品で増幅して最後にトランスで合成という方法です。ここでの動作のミソはインプットトランスでの差動変換だと思います。現状すでに電源トランスはファインメット、コンデンサーは944Uとなっています。電力が少ないために、コンデンサーの電化をメインで使うことになります。ただ、逆起電力はまともに戻ってくるのでその対策は必要となります。
この方式の詳細はぺるけさんのサイトに詳細が書かれていますので、ぜひご一読ください。
ということで、6DJ8の全段差動方式で進めていこうと思います。

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