Beyond the 6C45 Single 振動対策編

GS-1のようなコーンの重いユニットを駆動するためには、電力が必要となります。そのため6DJ8のようなプレート耐圧も低く許容電流も小さいものでは駆動しきれません。しかしながらAFT model7のように超軽量コーンを駆動するとなると話は少し違ってくる気がします。電力駆動で強制的に駆動した音も魅力的ですが、電圧駆動に近い駆動方式でも微細シグナルをきっちり再生できるアンプでも違った意味で素晴らしい再生音となります。
タイムドメインの振動対策は振動の劣化に対しては非常に効果的です。そのためには部品はできるだけ小さく配線は許される限り細く軟らかいものが望ましいということになります。今回駆動のターゲットとするAFT model7は38Hzぐらいから下がっていきます。そのため、真空管アンプのアウトプットトランスのスペックとしてひとまず38Hzまでがきっちり再生できることが第一条件となります。また、真空管もできるだけ小型で特性の良いものが理想的です。そんなことから今回使う真空管は6DJ8としました。この場合、シングル動作で0.5W,ブッシュプルで1W程度が最大出力となりますので、アウトプットトランスの設計はそれぞれ40Hzでその最大出力でAFT model7を駆動できる仕様のものの設計,制作を依頼しました。これにより電源トランス、アウトプットについても、小型化することができるため、思い切った振動対策を施すことができます。ひとまず現状はぺるけさんの回路をモデファイする形で市販品のオリエントアウトプットトランスMOSFET平滑化の回路でテストを進めていますが、すでにオールフィンメットで組んだ6C45Pi single  にまさるとも劣らな音質にまでなっています。まだまだ伸び代はかなり残っていますので、6C45Pi シングルを超える日もそれほど遠くないと思います。
もともと、6C45Piシングルは、2A3をトランスドライブして電力駆動するために取り組む段階での副産物です。そちらのアンプはGS-1に接続する予定ですが、部材は揃っているものの、今はミニワッターがおもしろくて仕方がありません。

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