真空管アンプの制作


真空管アンプに限らず、オーディオ機器の製作は正直言って大嫌いです。しかしながら良い音で楽しみたい一心で製作しています。特にアンプは電圧が高いのでなかなか作る気が起きませんし、ケースをつくるのが一番嫌いです。ただ、どうすれば音質がよくなるのかということを考えるのは好きですので、思いついたら好奇心には勝つことができずなんとかモチベーションを上げて作っています。私の場合オーディオ機器の製作はDACから入りました。そのためラグ板のように1次元的に一列に部品が配列されたものよりも、回路図と同様に平面的に部品を並べることができる基板タイプの方が直感的に慣れています。また回路の設計が決まって制作をした後に、部品の交換なんかも簡単です。また、アンプの場合はB電源部、バイアス電源部、増幅段、パワー段とユニット化することもでき、ユニットごとに更新することもできます。なお、実体配線図は書いたことがありません。
真空管アンプを組む時に準備するときの主な道具を簡単に上げてみます。
  1. 半田ごて 20W程度、半田1mm 0.8mm、フラックス
  2. テスター
  3. 簡易オシロスコープ
  4. ピンセット
  5. スライダック
  6. 人柱用のスピーカーユニット
配線をするときの注意ですが、半田付けをした後にすぐにテスターで導通チェックをするようにしています。これは半田が適切にされてるかという確認ですが、ひと呼吸置いて再確認することで配線間違いがないかのチェックの意味合いもあります。
あと、初めて組む時は。B電源の回路を確認するきに、いきなり高電圧をかけるよりもスライダックで低い電圧からチェックをしたいのでヒーター電源とB電源はできるだけ独立したトランスで構成するようにしています。今回のようにヒーター電源の容量が比較的少ない場合は安定化電源などでDC点火したり、ACアダプターをつかうこともあります。
あと、テスト電源のもとには3Aぐらいの小型ブレーカーを電源スイッチ代わりに使っています。夜に作業しているときなど、万が一電源回路がショートしていたとしても、家中が真っ暗になることを防ぐことができます。

ひとそれぞれに、ポカヨケのノウハウはあると思いますが、私もこれまで相当な数の失敗をしてきました。できることなら2度同じ失敗をしないように対策をするようには心掛けてはいますが、失敗は忘れたころにやってきます。今回のアンプは電圧が低めですのでまだいいっですが、12E1や2A3のチョークインプット電源になると、500V弱の両波整流となりますので、端子間には1000Vぐらいの電圧がかかっていますので要注意です。

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