KENWOOD PD-990Dの出力

 


(Deglitcherの回路図はCX20125のデータシートを流用ですので実際とは異なります)
KEMWOOD PD-990Dの出力部はこんな感じです。SIN波をこの部分でを観察する人はここから出力をとるのはナンセンスといわれることでしょう。しかしながらLPFを通った後の音が我慢ならないのと、この部分からの出力の音質が鮮烈なことからここからの出力としています。

一番簡単なのはCでオペアンプのDCをカットして出力してしまえば音は出ます。一般的な回路ですとその後に出力インピーダンスを下げるためにバッファーを付けることもあると思います。しかしながら、LCRメーターで可聴域フラットなコンデンサーでカップリングしても空間がおかしくなりますし音が鈍る感じが否めません。ましてやバッファーをつけるとなるとここでまた電源の質に翻弄されることになります。できるだけシンプルにしないと音の鮮度を保つことができないと常々考えていますので、やはりここはトランスの出番。ということでこのトランスが手元にいくつかあったので使ってみました。
FN-1010N(ゼネラルトランス販売)
同仕様のものや、DCR違いのものなどもありましたが、LPFっぽくできたらと思い、高域があえて減衰の早いものを使いました。改造中のKEWOOD PD-990Dですがオペアンプの出力にオフセットが-1.25Vあります。またオペアンプは汎用品のJRC4560ということでIo=25mAです。このトランスですが5mA程度までは飽和せずに問題なくつかえるので、DCRに合わせて抵抗で電流制限をしました。当初は巷でよく見かけるようなオペアンプとトランスの間に抵抗をいれていましたが、やはり抵抗を通った音は鮮度が落ちます。ということで直接オペアンプからトランスに接続しGNDへ流れる部分で制限をかけています。
万年素人のゆきあたりばったり。いまだ健在です。


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