フェーズプラグ導入の背景
従来の考え方よりも、フェーズプラグの高さをAIの情報を元にかなり高くしてmodel-7への適応した結果、音の分離性や広がり、高音域の刺さる音の緩和など、多方面での音質向上がみられました。この成果を元に、同様のアプローチを「W3-2141」にも適用しました。
W3-2141は、中央が凹んだポールピースを備えたスピーカーユニットで、上向き設置の環境下では特に高音域の情報量が不足気味だと感じていました。ユニットの主な仕様は、コーン直径約5cm、ポールピース直径2cm、コーン深さ1cmです。この仕様に合わせ、銅製で直径2cm・高さ2cmの三角錐型フェーズプラグを用意しました(幸い手元に部品のストックがありました)。
実際の取り付けとその結果
フェーズプラグを取り付けた結果、音の広がりに大きな変化は見られなかったものの、中高域の輪郭が明瞭になり、解像度が向上した印象を受けました。また、高音域の刺さる音が大幅に緩和され、全体的に聞き心地が向上したと感じます。
考察と今後の課題
今回の改善では、中高域の解像度向上と高音域の刺さり音の緩和という点で、一定の成果を得ることができました。ただし、ユニットが上向きに設置されていることに起因してか、音の広がりに関しては大きな変化がなかったため、さらなる工夫が必要だと感じています。
また、W3-2141の特性を考えると、アンプ側での調整も含めた音質改善策を検討する余地があるかもしれません。次のステップとして、アンプ調整との組み合わせを模索し、さらなる改良を目指したいと考えています。
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