【出張記 第四弾】エセラ・ペラヘラ祭り

 出張延長の思わぬ恩恵で、スリランカ最大級の伝統祭「エセラ・ペラヘラ祭」を観る機会に恵まれました。会場は、工場から車で約45分の古都キャンディ。この街では毎年7月末から8月初旬にかけて、仏教の聖なる遺物「仏歯」への敬意と豊作祈願を目的とした壮大な祭りが開催されます。


✨エセラ・ペラヘラ祭とは?

  • 起源は紀元前3世紀とも言われ、現在の形式は約250年前から続く伝統行事

  • 仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)を中心に、10日間にわたり夜間パレードが行われる

  • 電飾をまとった象(最大100頭)、太鼓隊、キャンディアンダンス、ファイヤーダンスなどが街を練り歩く

  • 最終夜には「水切りの儀式(ディヤ・ケペーマ)」が行われ、祭りの幕が閉じる

この祭りは「アジア三大祭り」の一つとも称され、世界中から観光客が訪れるほどの規模と神秘性を誇ります。

🏨観覧準備と会場の様子

今回は、行進の出発地点にほど近い歴史ある「Queens Hotel」の特別席を会社を通じて予約。ホテルは約300年の歴史を持ち、かつては植民地時代の総督邸だったそうです。

行進は19時頃スタートですが、交通規制と人混みを避けるため、仕事を早めに切り上げて街へ。警備は非常に厳重で、通りに入るには荷物検査とボディチェックが必須。会場周辺はすでに熱気に包まれていました。


ホテル到着後、予約確認に少し手間取りましたが、会社の担当者に電話をつないで無事解決。食事を済ませてから席に向かうと、なんと最前列の特別席に案内されました。海外からの観光客もちらほら見られ、国際色豊かな雰囲気です。


🔥幻想的な夜のパレード

日が暮れるとともに、街は幻想的な灯りに包まれ、祭りが始まります。鞭打ち隊の音が響き渡り、太鼓のリズムに合わせて踊るダンサーたち、火を操るファイヤーダンサーの演舞が続きます。



そして、祭りのハイライト——仏歯を背負った象の登場。煌びやかな衣装と電飾をまとった象たちは圧巻で、観客の間からは立ち上がって自然と合掌する姿も見られました。約3時間にわたるパレードは、まさに視覚と聴覚の饗宴。日本では味わえない、スリランカならではの宗教的荘厳さと芸能の融合を体感しました。






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