【出張記 第三弾】Victoria Dam

 同僚がビクトリアゴルフクラブでプレーしている間、コルセットを日本から持参してこなかった私はいつもクラブハウスで読書をして過ごすのが毎週の日課です。しかし今回は少し足を延ばし、対岸にあるビクトリアダムを訪れてみました。

このダムは、1980年に着工し1985年に完成したスリランカ最大級のアーチ式ダムで、マハウェリ川にイギリスの援助を受けて建設されました。壮大な構造と静かで壮大な湖が印象的で、静けさも相まって、まるで時間が止まったかのような感覚に包まれます。




ダムの上を通る道路は工事車両専用で一般車両は通行できませんが、ダムを一望できる展望台が設けられています。入場するためにはセキュリティチェックがあり、スリランカ人ドライバーのID提示が必要でした。今回同行してくれたドライバーは私と同年代で、子供の頃に学校の遠足でこの場所を訪れたことがあるそうです。

周辺は国立公園に指定されており、象が出没する地域でもあるため、道路脇には電流が流れる柵が設置されていました。スリランカでは、自然と人間がうまく共存しています。


高地に位置するため、気温は25度前後と涼しく快適。入り口には記念碑があり、簡素ながら展示館と軽食をとることができるキャンティーンも併設されていました。ジンジャービールをとドライバー用にアイスコーヒーをオーダーして250LKRでしたので、1000LKRルピー札を差し出したところ、スリランカあるあるでお釣りがないとのことでしたので、ドライバーのおごってもらいました。


展示館には、1983年の第一期工事完了時にエリザベス女王が、1985年の完成時にはサッチャー首相が訪れた際の写真が飾られており、歴史の重みを感じさせられました。この工事には6000人のスリランカ人労働者た24時間体制で工事にあたったということでした。

訪問時は水位が低く、大規模な放流は行われていませんでしたが、展望台からはビクトリア湖全体を見渡すことができ、鳥瞰の美しさに息を呑みました。観光客も少なく、静かでゆったりとした時間を過ごすことができました。






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