高品質なスピーカーを自作する上で、部材選びは音質を大きく左右する重要な要素です。ここでは、簡単に入手可能でありながら、優れた音響特性を持つ厳選素材を5つご紹介します。
1. フェンス台座:
一般的に、コンクリートの比重は2.4g/cm³とアルミニウムの2.7g/cm³に比べて低いとされています。しかし、フェンス台座に使用されるコンクリートは厚みが3cm程度と十分に確保されており、優れた遮音性を発揮します。これにより、非常に低い音域まで遮音することができ、かなりの低域までクリアに再現することが可能です。
また、フェンス台の内部の空間はユニットを余裕を持って収納できるサイズを選択することが必要です。私にとってはフェンス台は手軽に入手できる理想的なエンクロージャーです。
2. ステンレス配管フランジ:
ユニットサイズに合わせた内径のステンレス配管フランジは、非磁性体であるステンレス鋼を使用しており、1cm以上の厚みを誇ります。これにより、ユニットの磁性特性への影響を最小限に抑えつつ、木材では得られない圧倒的な重量と剛性を実現し、不要な共振を抑制します。
さらに、フェンス台と結合することで、グランドアンカーのような役割を果たし、ユニットを強固に固定できます。これにより、コーン紙が入力信号に対する正確な動作が期待できます。
3. エアコンパテ:確実な固定と振動抑制
ユニットと配管フランジ、配管フランジとフェンス台の固定には、エアコンパテを使用します。エアコンパテは、高い粘着力と振動を伝えにくい特性を兼ね備えており、確実な固定と不要な振動の抑制に貢献します。
4. コットン:
ユニット周辺にコットンを配置することで、中高音域の過度な響きを抑制し、より繊細で聴きやすい音質に調整できます。コットンの量を調整することで、好みの音質に近づけることが可能です。
5. 圧縮フェルト:
フェンス台下部に圧縮フェルトを設置することで、低音域の過度な響きを抑制し、より豊かで引き締まった低音域を再現できます。圧縮フェルトの厚みや密度を調整することで、低音域の量感を調整できます。
これらの素材を活用することで、比較的容易に高品質なスピーカーを自作できます。ぜひ、これらの情報を参考に、理想の音響空間を追求してください。
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