今日は、どこにも出かけず、誰にも会わず、ただひとりで静かに自室で過ごしました。
本当に久しぶりに、何も予定のない完全な休日でした。
朝起きても、休みだからといって何かを始めようという気持ちは不思議と湧かず、午前中はEvo2、午後はGS-1。奏でる音楽に身をゆだねながら、ぼんやりと過ごしました。ふだんは「せっかくの時間だから」と、あれこれ手を動かしたくなるのに、今日は違いました。
何かをしない勇気というのも、たまにはいいものだと、あらためて思いました。
さて、私の部屋には、GS-1とEvo2のメインシステム。もうひとつは、8cmユニットを上向きに設置した、筒型のTV試聴メインのシステムがあります。
どれもタイムドメイン理論に基づいたいくつかの音響システム構成ですので方向性や音の広がり方などには一貫性があると思います。
思い返してみれば、ここ数年、GS-1やEvoには積極的に取り組んでいませんでした。
手前味噌にになりますが、その音の良さには、すでに自分では疑いの余地はなく、「もう完成している」と納得してしまっていたせいかもしれません。
でも同時に、「まだどこかに伸びしろがあるのでは」とどこかでは感じていたのですが、確信を持てないまま距離を置いてしまっていたような気もします。
最近になって、メインで使っている2A3シングルアンプに手を入れたことで、GS-1をきっちりドライブできるようになりました。
そしてModel 7 も、Evo2へと進化したことも重なり、ようやく「もう一度、ちゃんと向き合ってみよう」という気持ちになれたのかもしれません。あらためて向き合ってみると、不思議とまた新しい改善の余地が見えてきます。改善の原理でほんのわずかな調整が劇的な変化につながるステージに差し掛かっていると思います。
聴き始めると、「ああ、やっぱりいいな」と、言葉にできない深い安心感に包まれながら、演奏に耳を傾けました。
私にとっての、オーディオという趣味は音楽との対話が主な目的であり、それをより実感が湧くように実現するために、機材と対話しながら音質を追求することのような気がします。
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